わたしのオタク風 B級ホビー

はじめに


1、B級ホビー The ペット編


2、B級ホビー The エンジンラジコンカー

3、 ホームシアターへの道


、 鉄道模型 Nゲージ

はじめに

 昭和30年代に生まれたわれわれは今や立派な親父であるが、今現在ある、さまざまなホビーを支えているのは、この年代の人々であることを知っているだろうか?プラモデル、ラジコン、モデルガン、ウルトラマン関連グッズ、帆船模型、鉄道模型、エアーガン、などなど。数え上げればきりがなく、ほとんどのホビーを経験し、それを盛り立ててきた。しかもこの年代は、バブルのころ20代後半から30代のころであって、いわば日本のミレニアムの時代にしっかりホビーを消費してきた人たちだ。
 若いやつらが、例えばエアーガン専門ショップで40代のオヤジを見かけると、「うわー、もさっこくて、きもい」などという白い目でガンを飛ばしてくるが、そのオヤジが、12万6000円はするであろう、ミニミや10万を超えるM60をひょいひょい買っていくのである。しかもそれに、同時に2〜3万はするであろうグレードアップパーツも購入していく。
 それを20代のお宅っぽいやつらが、目を白黒して眺めているさまは、まさに壮観である。昭和30年代に生まれた親父で、こういうものにポンと10万以上出す人はとても金持ちでしかも、多彩な趣味を持っているといえよう。普通贅沢をするといったら、旅行をするとか、うまいものを食うとか、高い服を買い揃えるなどといったことを連想するわけだが、こーゆー連想は結局、日常生活の延長線上にある消費活動であって、たとえ、シャネルを全身に何百万もかけてつけても、飾りをつけた服を着ているという衣食住の範囲内にとどまる贅沢なのだ。
 ところが、何十万、時には何百万もかけて、鉄道模型を買い揃えるオヤジの性向にはなんら衣食住の関連性はなく、要するに、生きていくうえでなぁ〜にも役に立たない消費なのだ。だから、生存生活に縛られることを余儀なくされる女たちからするとこのような男の消費活動は決して理解不能である。
 それを理解できない(真の贅沢とは無駄の徹底的な消費である)無能さを、さらけ出しつつ、男の、このような性向を非難する女は、本当の贅沢を知らない、頓馬ということになろう。
 ところで、おもちゃ文化であるがこれははじめ、子どもを消費ターゲットにするが、だんだんそのおもちゃが発展し、高度化してくると、ついにはオヤジの消費領域へと移行する。ここで舵を取り間違えるとその業界はつぶれてしまうのである。よい例がプラモデルのイマイだ。ここはサンダーバードのプラモデルをヒットさせて、業界のトップとなったが、最後には、オヤジをターゲットとした、タミヤその他のスケールモデルメーカーに後塵をはいすることとなり、サンダーバードのデカ頭人形などのフィギア系プラモデルで再起を狙ったがついに倒産した。この時代オヤジは、精密スケールモデルに多大の投資をしていたのである。それを読み間違えた、イマイの経営陣は、おそらく「おもちゃは子どものもの」という発想から抜けきれずに、失敗したのであろう。もちろん子どもに売ることも必要であろうが、最後はオヤジがそのおもちゃ企業を支えていくことになるということを忘れてはいけない。
 もちろんこの豊かなおもちゃ産業に女はいらない。本質的な「あそび」ができるのは男の、しかも、自分ののめりこんだホビーに命をかけることのできる男たちではないかと思うのであるから。
 最近、デパート業界やファッション関係の不況がとり立たされているが、これは、女、子どもを消費ターゲットにおいた決定的な戦略ミスから来ているといえる。
オヤジの遊びに対するニーズを捉えきれない業界は消え去るのみであろう。
 栄が落ち込み大須が盛況なのは、ひとえに男ホビーをターゲットにおいたからである。しかし残念なのは、近頃この大須も女をターゲットにした街つくりを始めたことである。「ファッション街大須」なんてことをゆめゆめ思うことがないことを、望む。また星が丘に女のモール街ができたがこれも長くはもつまい。ここに来ている男はほぼ90%以上が居場所がなく退屈にしている。男のホビーのショップは一軒もない。名古屋が文化不毛の土地であるのはこんなことからもうかがい知れるところである。大阪や東京は男の街がいまだ健在だ。男のホビーがこれからの不景気風を吹っ飛ばす起爆剤になることを期待しつつはじめの言葉とする。
 

追加;上記のろんぶんを書いてから、何年か過ぎた。ちっともこのページは更新されない。実は、私のオタク風趣味活動は、10年前の飼い犬活動から始まった。次に、自作パソコン、ラジコン、100インチスクリーンによるプロジェクター利用のホームシアター、エアーガン(ただし、サバイバルではなくお座敷趣味)、Nゲージ鉄道模型+鉄道雑誌+本物鉄道旅行へと変化している。もちろん、平行して継続しているものもあれば、すでに倉庫行きになった「ぶつ」も数多ある。今後できれば少しずつ、テーマを絞って書き進めたいと思っている。


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